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 <鋳薔薇と女子高生の甘い罠>の続きを更新します。後、因みに、前回はこちらです。  ⇒第3話

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<鋳薔薇と女子高生の甘い罠 第4話~さくら、美女にウットリする~>

 小狼は小声で、輝に注意した。

「おい、大声で叫ぶなよ!さくら達に聞こえたら、どうするんだ?」
「俺は知らんわ!」
「もう、良い!お前はそんな奴だとは思わなかった。お前の学校の連中にお前の秘密をバラ撒くから、今度は本気だからなっ。」
「・・・はぁ~。」
(李君、痛過ぎ!)

 輝は小狼の言った事に呆れている。

(はにゃ~ん、綺麗な人だよぉ~!まるで、お人形さんみたいだよ!)
(さくらちゃん、超絶綺麗なブロンドの女子生徒に、はにゃ~んするの巻ですわぁ~!あらっ?しかし、あの方をどこかで見た様な気がしますわ。一体、どこで見たのでしょう?物凄~くに気になりますわ!確かめてみませんと!)

 しかし、2人は目の前の綺麗なブロンドの女子生徒に釘付けで、全く、小狼達に気付いていなかった。

(アイツ、帰って来てたのか。)

 輝は綺麗なブロンドの女子生徒を懐かしそうに思った。

「ん!?あの人、お前の知り合いなのか?」
「・・・あぁ、そうだ。初等部時代に、外国に転校して行った1つ上の先輩だよ。しかし、昔より、印象が変わったな。前はすっごく、暗い感じの人だったのに。」
「そうなのか。今回の事件に関係有りそうだな、あの人。何か、危ない感じがする。気を付けろ。」
「あぁ、そうだな、気を付けるよ。」

 輝は小狼に頷いた。

「あらっ、そんなに私が危なく見えるかしら?」

 その彼女が小狼達に気付き、話し掛けて来た。

「いえ、俺の思い過しの様です。失礼な事を言ってすみません。」
「良いのよ、気にしなくても。それより、その子は誰なの?」
「コイツですか、俺の友人ですが、何か?」
(この人、コイツの事を覚えていないのか、知り合いなのに。)
「・・・いいえ、何でもないの。」
(変な人だな。)

 彼女はそう言うと、小狼達の前を去って行った。

「僕はそれ程の人間なのか、手紙のやり取りをした仲なのに。」
「ん!?何か、言ったか?」
「・・・いや、何でもない!」

 小狼は輝の言った事を不思議に思う。

「お前さぁ、何か、可笑しいぞ、あの人に会ってから!」
「そうか。」
「あの人と何か、遭っただろ?」
「何故、そう思うんだ?」
「お前はあの人と手紙のやり取りをしたって言った。俺はそう聞こえたぞ。」
「・・・そうだ。手紙のやり取りをした。僕はあの人いや、クリスはただの友達だぞ。」
「お前はそう思っているかもしれないが、あの人は思ってないと思う。」
「そうなのか?クリスいや、安藤クリスティーヌはどうして、僕との手紙のやり取りを止めた?」
「だ・か・ら、その安藤はお前の事を・・・」
「あら、李君?安藤さんがどうかなされたんですか?」

 突然、知世が小狼の前に現れた。

「だ、大道寺!?立ち聞きは良くないぞ。」
「さくらちゃん、李君はとんでない浮気者ですわ!」
「違う!お前はなんて、恐ろしい事を言うんだ。そんな冗談言うのは、止めてくれ。」
「じゃあ、聞きますが、この子は誰ですか?」
「あのコイツは、実はだなぁ、・・・」
「知世ちゃんその子、雨寺君でしょ。何で、そんな格好してるの?まさか、しゃお、・・・」

 桜は小狼に対して、怒った顔で言った。

「さくら、ごめん!それは俺がやりました。」
「何で、そんな事したの?」
「い、いや、えっと、・・・これには訳が有ってだな、・・・」
「いくら、さくらちゃんが心配だからといって、他人に押し付けるのは、良くないと思いますの。こういう事は自分でやれば良いのではありませんの?」
「だから、悪かったって言ってるだろ。」
「本当に、それだけなの?」

 桜は小狼の事を不審に思い、小狼に聞いた。

「・・・実はもう1つはコイツの祖母とコイツの従姉からの依頼で、ここへ来たんだ。そう、鋳薔薇がなんとかっていう。」
「それの事でしたら、先程、奈緒子ちゃんから聞きましたわ。なので、このカメラで撮って帰ろうと思いましたの。」
「大道寺お前はもう帰って良いぞ。柳沢はまた、余計な事を言いやがって!」
「ですが、私は記録係なので、帰る訳には参りませんわ。」
「さくらも帰れ!後は俺達でやるから。」
「けど、小狼君達に何か、遭ったらやだもん。危険過ぎるよ。」
「・・・分かった。しかし、大道寺お前は帰れ!」
「それはお断りしますわ。例の安藤さんの事が気になるので、帰る訳には。」
「勝手にしろ。」

 小狼は呆れた顔で、知世に言う。

「あの人は雨寺君の元カノなのでしょう。先程のは、ほんの冗談ですわ。おほほほほっ!」
「大道寺、俺は許さないぞ!」
「まぁまぁ、そう怒らなくも良いのでは。」
「元カノとは、何だ!?俺には、そんな奴は居ないぞ。」
「もう、知世ちゃんったら、小狼君はそんな子じゃないもん!」
「あら、ごめんなさい!おふざけが過ぎましたわ。雨寺君が惚れるのは、無理はないですわ。あんなに綺麗な方ですもの。」
「違うってば、あの人はそんなんじゃない。」

 輝は知世に言われ、思わず否定する。

「確かに、そうだね。私も、そうだもん!何か、はにゃ~んってなっちゃうもん!」

 桜はウットリしながら言った。

「だ・か・ら、あの人は違うんだって!」

「はぁ~、またの病気か!それはどうにとか、ならないのか?」

 小狼は桜に対して、呆れた顔で言う。

「う~ん、それは無理だよ。モデルさんの様に、脚がスラッとしてて、小顔でね、・・・」
「お前に聞いた俺が馬鹿だったよ。」

 小狼は桜に対して、ますます呆れている。

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